田舎ヤンサナマズのブログ

Twitter産の田舎鯰が書くアレな話

1ヶ月ぶりの更新マン

仕事がバカ忙しくてガラスのハートがバニシュガされてたので初投稿です。
今日はねえ〜初心者支援とかいうのを掲げた宗教みたいなFCの話をする。

そのFCには一時期色んなコミュニティに入ってどっかに腰を落ち着けようと体験入会みたいなの何回かしてた時に遭遇してしまったのよね。
その時は紅蓮で、若葉chanたちと適当にストーリー手伝ってキャッキャウフフしてたんだけど全員カンスト前だったからその遊んでた期間はあまり長くなかった。
カンスト後といえばエンドか地図か、レベリングするかって流れになるわけだけど、マスターが地図に行くと言いだしたんでそれに乗って行ったら終わった後に

「入手した利益の2割をカンパニーチェストに入れておいてください」

ですってよ。用途は"FCハウスに使う"とか言ってるけどこれ徴税じゃねえかオラァン!!買いてえなら事前にメンバーに相談するか自分の金で買えよオォン!?
当然ながら入会時にそんな説明はなかった。角立てるのも何なので端金入れて脱退したゾ。
慈善事業ヤクザこわいな〜とづまりすとこ。

金額がどうこうじゃなくてそういう「当たり前のように他人から搾取する」形態が俺は気に食わなかったから無理無理!
他ゲーでもそうだったけど徴税行うグループは大抵ろくでもない目に遭う(FCハウス詐欺経験者)(これについてはまた後日話そうかと思う)からみんな気をつけような!!

話終わり!閉廷!

んで全然関係ないけど今回のリメイクギスル

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NMZ近況

まず固定が解散した^p^
理由はメンバーの一人が突然抜ける言うから原因聞いたら個人の立ち振る舞いがアカン言う話なんだけど、そいつ抜けさせても戻る気ないって言われたんで…
3層大海2とかいう中途半端なところに2名の追加は現実的じゃない状況に、残った5名全員に聞いたら似たような意見が返ってきたから、そのまま解散とした。

つかタイミングが悪いことに俺の課金切れのタイミング寸前でこれの話もらったのがね。
この報告をメンバーにするためだけに課金した(全員SNSやメールなどでの繋がりがあるわけではない)ので金と時間の無駄を感じて後からキレ散らかしてたし正直こんなんで感情的になるならもう俺が零式で人まとめるのやめたほうがいいなとも思った。(当然メンバーとの話し合いでは怒ったりしてないしギスもしていない)

感情的にギスってんのは俺だけなんだよなぁ…まぁコレ何も思わない方がスゲーとは思うが。
つーわけで別にこれがGISURUに載ることはないんで悪しからず。

お前らも詰める段階じゃないとこでフラッシュ暗算したり仲間に無駄な圧力かけたりすんなよ。
結果が見えてない発言とか8人も居る中じゃ基本的に進行の妨げにしかならねーから。
口から出任せでそのままじゃなくて入力してからエンター押すまで猶予あるのにそれが考えられない奴はどこいっても同じこと招くか、周りが優しいから何も言われてないだけなんでおとなしく野良やってろって話なんだよなぁ…

じゃ、俺はもう今期やる気ないしアサシンクリード・ブラックフラッグとコードヴェインに篭るんで…

おまけGISURUリメイク4月号

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メイポ2のプレイ感想

まぁ言うてプレイしたの2ヶ月前なんだが。

 

メイプル2は前作2Dが3Dになっているからゲームの変化は大きい。
前作(現在もサービス継続中)であるメイプルストーリーを知っているプレイヤーはいろんなところに懐かしい要素が詰まっているから、そこを見つけるとニヤニヤしてしまうと思う。
特にBGMはしばらく前に遊んでいたプレイヤーは色々思い出すんじゃないかね。

 

キャラクリの話。
職業に対して性別の固定はなく、自由に決めることができる。
服装は前作のように「初期装備」ではなく初期アバターを無料で選べる(これすごい重要)

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エストでもらえる装備を適当につけていると、どうも変な格好になってしまうからね。
また、ある程度進めると自分でアバターを制作(デザイン)したり、他のプレイヤーが配っているデザインアバターをどこぞで入手して適用することで、一定期間そのアバターが無料で使用可能になる。(項目によって有料)

ただジョブごとに「ボイス」があってスキルごとに喋ってうるせえ(設定でオンオフ可能)

さらにキャラクリに対して声が合わないこともある(今後はラテールのように声かわリングのような声優変更アイテムが出る可能性はある)

この辺は結構モチベに関わるかもしれんな

 

レベリングの話
基本的にメインストーリーを追っていけばすぐにレベルは上がっていく。
ダンジョンあるけどラストまでソロでもいける。
サブクエストも豊富にあるし、装備がもらえるから基本的に詰まることはない。
FFXIVのようにカンスト後がメインになるイメージ。

バトルバランスの話
PVPをやったことないからこの話詳しくは言えないんだけども。
まぁ好きなジョブ選べ 初心者向け脳筋つよジョブはデストロイヤー
ボスで火力出したいならシーフがつよジョブらしいぞ
今は新しく2ジョブでてるらしいけどそいつらは知らね


ストーリーの話
全体的に少し子ども向けなカジュアルなストーリー。少し重い話もある。
一応ジョブごとに独立したストーリーがあるようだけども、チュートリアル部分が終わったらほぼ同じ話になる。


生活系コンテンツの話
ハウジングがなんと無料で与えられて自分の好みにブロックを置いて構築できるスゴイ空間。
平原でも川でも山でも木の家でもなんでも作れるし畑も鉱脈も置けるなんだこいつ
釣りや生産もあるけど毎日やってレベル上げるだけでアバターもらえたりするしここらへんの充実感スゲーナスゴイデス
あと演奏もできる。MMLってやつなのかね。マビノギと同じシステムだと思うけど。
ただ街中で明らかにジャス■ックに怒られそうなアニソンとか流してるやついるけどアレ大丈夫なのか


エンドコンテンツの話
レベル50になったらカンスト後のダンジョンに潜って行くんだけど一部ソロじゃ無理無理無理!!
じゃけんおとなしくフレンド作るかギルド入りましょうね〜
あと日、週に得られるアイテムの数決まってっからレアアイテム出るように祈れ
でなかったらドンマイ。ちなみに課金して取得限界数は増やせる


メイプルって課金やべーんじゃねえの?
1はクソゲーだったが2は別にカンストまで無課金でいけるし運がないなら装備は買えば問題ない
髪型ガチャとかアバターガチャはあるけどね。やりたいやつはやれ
あと廃人なりたいならスペックボックス開けろ ただし良いの引くまでやる覚悟がないならやめとけ


もう長らくやってないから現状は知らんけどキャラかわいいし無料だから暇つぶしにはなるよ
気になったらやってみたら良いと思う

ギスル3月号リメイク

仕事が忙しい上に携帯が突然自然故障して交換まで2日、OTPのメモは紛失してるとかいうアホな状況でログインできないのでギスル初投稿です…

ウソだよリメイクだよ

お前らちゃんとOTPの強制解除パスは忘れずとっておいて、更に忘れない場所に置いておけよ絶対だぞ

 

(あと記事書いてる暇が)ないです

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私は姫である。従者はまだいない3

 の家の裏に十坪ばかりの庭がある。広くはないがさっぱりとした心持ち好く日の当あたる所だ。あまり退屈で腹加減のよくない折などは、私はいつでもここへ出て浩然の気を養うのが例である。ある小春の穏かな日の二時頃であったが、私は昼飯後快よく一睡した後のち、運動がてらこの庭へと歩を運ばした。西側の垣のそばまでくると、草花を押し倒し上質な布を敷いて煌びやかな衣を纏ったメスッテが前後不覚に寝ている。彼女は私の近づくのも一向心付かざるごとく、また心付くも無頓着なるごとく、長々と体を横たえて眠っている。他の庭内に忍び入りたるものがかくまで平気に眠られるものかと、私はひそかにその大胆なる度胸に驚かざるを得なかった。彼女は純粋の黒猫である。わずかに午を過ぎたる太陽は、透明なる光線を彼女の皮膚の上に抛げかけて、きらきらする髪のこげの間より眼に見えぬ炎でも燃え出ずるように思われた。彼女はまさに猫中の姫とも云うべきほどの美しい容姿を有している。数値などでは言い表せないが私よりははるかにある美しさ。私は嘆賞の念と、好奇の心に前後を忘れて彼女の前に佇立して余念もなく眺めていると、静かなる小春の風が、杉垣の上から出たる梧桐の枝を軽く誘ってばらばらと二三枚の葉が茂みに落ちた。彼女はかっとその真丸の眼を開いた。今でも記憶している。その眼は人間の珍重する琥珀というものよりも遥はるかに美しく輝いていた。彼女は身動きもしない。双眸の奥から射るごとき光を私の額の上にあつめて、この家の人かしらと云った。その声の底に人を挫しぐべき高慢さが籠こもっているので私は少なからず恐れを抱だいた。しかし挨拶をしないと険呑だと思ったから「私は姫である。従者はまだいない」となるべく平気を装よそおって冷然と答えた。しかしこの時私の心臓はたしかに平時よりも烈しく鼓動しておった。彼女は大いに喜び「何、姫?仲間ね?!」と随分な食いつきである。言葉付から察するとどうも同族らしい。私は「そう云う君は一体誰だい」と聞かざるを得なかった。「私は†聖天使猫姫†よ!!」昂然たるものだ。私は彼女の名を聞いて尻こそばゆき感じを起すと同時に、ただならぬ危険を本能から感じたのである。

はまず彼女がどんな人であるかを試ためしてみようと思って問答をしてみた。
「猫姫は何人従者がいるので」
「今は二人よ。いずれはLS全体を私の囲いにしてみせるわ」
「あなたは綺麗な猫だけに大分強そうだ。言った通り団体の姫になるのも近いと見えるね」
「なーに私なんて、どこの国へ行ったって男には不自由はしないつもりよ。あなたもこの小さな庭ばかりぐるぐる廻っていないで、私の後へくっ付いて来て見なさい。一月とたたないうちに見違えるようになるわ」
「追ってそう願う事にしよう。しかし私はどうにも冒険に行くより調理をしている方が性に合うように思ってきた」
「変なことを言うのね、自分で作るのではなくて従者から献上してもらってこそ姫よ」
そして他愛もない世間話をして彼女と別れた。
 この後私は度々彼女と邂逅する。邂逅する毎ごとに彼女は従者への気焔を吐く。先に私が耳にしたという不徳事件も実は猫姫から聞いたのである。

 る日例のごとく私と猫姫は暖かい庭の中で寝転びながらいろいろ雑談をしていると、彼女はいつもの自慢話をさも新しそうに繰り返したあとで、私に質問した。「あなたは今までに従者を何人つくった事がある?」智識は彼女よりも余程発達しているつもりだが容姿と気品さに至っては到底猫姫の比較にはならないと覚悟はしていたものの、この問に接したる時は、さすがに極まりが善くはなかった。けれども事実は事実で偽る訳にはいかないから、「実は従者を手玉にとっていたと思っていたら取られていて妙な目に遭った」と答えた。猫姫はその整った顔をくしゃっとして非常に笑った。元来猫姫は自慢をするだけにどこか足りないところがあって、彼女の気焔を感心したように相槌をして謹聴していればはなはだ御しやすい猫である。私は彼女と近付になってから直ぐにこの呼吸を飲み込んだからこの場合にもなまじい己を弁護してますます形勢をわるくするのも愚である、いっその事彼女に自分の手柄話をしゃべらして御茶を濁すに若しくはないと思案を定さだめた。
 そこでおとなしく「君などは今に至るまでに随分と苦労もあっただろう」とそそのかして見た。果然彼女は墻壁の欠所に吶喊して来た。「そうね、三十人くらいは声をかけたわね」とは得意気なる彼女の答であった。彼女はなお語をつづけて「男の百や二百は一人でいつでも手玉にとりたいけど直結ってのは手におえないわ。一度それをひっかけて酷い目に遭ったのよ」「へぇ、なるほど」と相槌を打つ。猫姫は大きな眼をぱちつかせて云う。「去年の今頃の話よ。うちのFCマスターがパーティ募集でメンバーを募ったのよ」「ふむ」と相槌を打つ。「直結って言うけども、子どもの恋愛観こじらせたくらいのものよ。メンバーの女性に手当たり次第に声をかけていってうまくいかなかったのか、私のところに来たのよ。好意的に話してあげたら当時は高かった新式を一式作って持ってきたわ」「うまくやったね」と喝采してやる。「でもね、彼は少しでも私が他者と話すと機嫌を悪くなるんだもの。たまったもんじゃないわよ」彼女はここに至ってあたかも去年のことを今なお感ずるごとくやれやれね、といった振る舞いをした。

 のままでは私としても少々気の毒な感じがする。ちょっと景気を付けてやろうと思って「君はあまりに容姿が良いからそんな奴に絡まれたんだろう。でもそういった輩なら君の従者が守ってくれるるんじゃあないか。」猫姫の御機嫌をとるためのこの質問は不思議にも反対の結果を呈出した。彼女は喟然として大息して言う。「そうなんだけどね。でも面倒ごとは一度起きると収拾に時間がかかるものよ。いくら従者がいたって…結局保身に回る人の方が多いわよ。自分の思い通りにならなきゃ火の粉撒いて、荒らしまわって。関係の薄い周りの人じゃ誰が悪いのかすぐには分からないからそのたんびに目立つ私が目の敵にされるの。たまったものじゃない。」猫姫は当時のことを思い出したのかすこぶる怒こった容子で尻尾の毛を逆立てている。私は少々気味が悪くなったから善い加減にその場を胡魔化して家へ帰った。この時から私は決して男を拐かすまいと決心した。しかし猫姫の子分になって御馳走を猟さってあるく事もしなかった。御馳走を食うよりも寝ていた方が気楽でいい。マスターの家にいると住む者も寝坊助のような性質になると見える。要心しないと今に胃弱になるかも知れない。さて、今日も天ぷら作りの時間となった。


私は今や調理人である。姫の夢は…もう無い。

私は姫である。従者はまだいない2

 このマスターの職業は錬金術士だそうだ。たまの冒険から帰ると終日自室に入ったきりほとんど出てこない。FCのものは大変な勤勉なクラフターだと思っている。当人もよいクラフターであるかのごとく見せている。しかし実際はそれほど勤勉なものではない。私は時々忍び足に彼の書斎を覗いて見るが、彼はよく金策をしているようだ。侍女を呼び出しては売り上げを確認し高らかに笑っている。稼いだ金で大飯を食う。飯を食った後あとで安いエールを飲む。飲んだ後で書物をひろげる。二三ページ読むと眠くなる。涎を本の上へ垂らす。これが彼の毎夜繰り返す日課である。
 私は居候ながら時々考える事がある。金策というものは実に楽なものだ。私もレベルを上げたら錬金術士となるに限る。こんなに寝ていて勤まるものなら私にでも出来ぬ事はないと。それでもマスターに云わせると金策ほどつらいものはないそうで彼はフレンドが来る度に1ギル下げ奴が何とかかんとか不平を鳴らしている。

 がこの家へ住み込んだ当時は、マスター以外のものにははなはだ不人望であった。どこへ行っても跳ね付けられて相手にしてくれなかった。いかに珍重されなかったかは、今日に至るまでコンテンツに誘われないことでも分る。それはまぁ私は突然家に上がりこんで居ついているだけなのだから仕方ない。出来得る限り私を入れてくれたマスターの傍にいる事をつとめた。マスターが金策をするときは必ず横に座る。これはあながちマスターが好きという訳ではないが別にやることもなかったからやむを得んのである。
 しかしこれではただの構ってちゃんである。何か手伝えないかと聞いたところ、いくつかの調理を頼まれた。一番心持の好い事は、後となるがこの頼みは定期的になったことである。この調理はというと"天ぷらの盛り合わせ"で、これを食すと制作意欲を掻き立てるそうだ。問題としてはこの調理の存在がメンバーに見つかり、調理の制作より消費が激しくなり他に手がつかんことである。私はいつでも彼等の中間に己を容るべき余地を見出みいだしてどうにか、こうにか割り込めたのだが、運悪く数人同時に製作を始めると消費が激しく非常に大変である。だがしかし悪いことだとは思わない。ただひとつ、あのオスッテが飯を食べて恋愛脳が再発したのか私に毎朝味噌汁を作ってくれとせがんできたのだけは気に入らなかったのでまた蹴りを入れておいた。君はつがいがいるだろうに。我儘な話である。

 儘で思い出したからちょっとFCマスターがこの我儘で失敗した話をしよう。元来このマスターは金策以外に人に勝ぐれて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる。銃に凝ったり、騎士になってみたり、またあるときはハープなどを鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。その癖やり出すと胃弱の癖にいやに熱心だ。時にメンバーへ薬湯を作って送ったり、有り余る資金で高価な武具や衣装を買って贈ったりはしているようだが話を聞く前に行動にでておりコミュニケーションに失敗している。このようなマスターがどういう考になったものか私が住み込んでから一月ばかり後のある日に、大きな包みを提さげてあわただしく帰って来た。何を買って来たのかと思うと和洋様々な家具類で、今日から詩や銃をやめてハウジングをすると見えた。果して翌日から当分の間というものは毎日毎日寝もしないで家具を動かしている。
 しかしそのできあがった場を見ると何をイメージしたのやら誰にも鑑定がつかない。当人もあまりうまくないと思ったものか頭を抱えており、ある日帰ってきたメンバーからマスターであるにも関わらず家具の移動権限を剥奪されていた。

私は姫である。従者はまだいない。

 うして姫になろうとしたかとんと見当がつかぬ。何でもまとめ記事で綺麗なメスッテに頭を垂れるオスッテを見て、姫という存在に憧れたことだけは記憶している。
 私はここで始めて直結厨というものを見た。しかもあとで聞くとそれはニートという人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。このニートというのは時々我々メスッテを捕まえて籠絡し、オフに誘い込み性的に食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌に踊らされ、たまに可愛いと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。
 しかしこの時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一気分が悪くなるとすぐその口から時々ぷうぷうと毒を吐く。どうも愚痴っぽくて実に弱った。これが俗に言う"みっどこあ"というものである事はようやくこの頃知った。

 の者の掌の裏うちでしばらくはよい心持に坐り、固定で使うであろう料理を作り帰りを待っておったが、しばらくすると非常な速力でモブハンをし始めた。この者だけが動くのか自分もやらねばならぬのか分らないが無暗に眼が廻る。胸が悪くなる。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。
ふと気が付いて見ると周りには誰もいない。そしてたくさんおったFCメンバーが一人も見えぬ。肝心のマスターさえ姿を隠してしまった。その上今までいたFCハウスがなくなってしまった。眼を明いていられぬくらいの不安と謎だ。
 はてな何でも様子がおかしいが、リストを開こうとすれば開かぬリストがあるだけに非常につらい。私はFCごと棄てられたのである。どうやら彼の者、早期クリア勢が零式を踏破したことに焦りを感じたらしい。しかし気を悪くしたにしても一瞬の感情が起こす周りを巻き込む大流とはげに恐ろしいものである。

 うやくの思いでハウスエリアから出るとむこうに大きな広場がある。私は広場のベンチに坐ってどうしたらよかろうと考えて見た。別にこれという分別も出ない。しばらくして泣いたら誰かがまた迎に来てくれるかと考え付いた。ニャー、ニャーと試みにやって見たが誰も来ない。そのうち広場をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。仕方がない、何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をしてそろりそろりと広場を左に廻り始めた。どうも非常に苦しい。そこを我慢して無理やりに這って行くとようやくの事で何となく人の多いところへ出た。ここへ這入ったら、どうにかなると思って竹垣の崩れた穴から、とある邸内にもぐり込んだ。縁は不思議なもので、もしこの家がオープンエリアじゃなかったなら、私はついに路傍に餓死したかも知れんのである。一樹の蔭とはよく云ったものだ。

 の垣根の穴は今日に至るまで私が隣家のフレを訪問する時の通路になっている。さて邸へは忍び込んだもののこれから先どうして善いか分らない。そのうちに暗くなる、腹は減る、寒さは増し、部屋は暗がりのままという始末でもう一刻の猶予が出来なくなった。仕方がないからとにかく明るくて暖かそうな方へ方へとあるいて行く。今から考えるとその時はすでに家の内に這入っておったのだ。ここで私は彼かの者以外の人間を再び見るべき機会に遭遇したのである。第一に逢ったのがオスッテである。
 これは前の直結より一層変な方で私を見るや否やいきなり君可愛いね。どこ住み?LSやってる?と聞いてきた。いやこれは駄目だと思ったから眼をつぶって運を天に任せていた。しかしひもじいのと寒いのにはどうしても我慢が出来ん。私は再びその者の説得しようと試みたが何でも同じ事を言われ四五遍繰り返したのを記憶している。その時に直結と云う者はつくづくいやになった。

 の間オスッテのキャンタマを蹴りこの返報をしてやってから、やっと胸のつかえが下りた。私が最後にもう帰ると言おうとしたときに、この家うちの主人らしい男がなんだ騒々しいといいながら出て来た。オスッテは私の肩を抱いて主人の方へ向け、この小猫ちゃんと仲良くしたかっただけですよという。主人はその黒鼻を触りながら私の顔をしばらく眺ながめておったが、やがて「お前エタバンしてんだからすぐに女に手を出すんじゃない。とりあえず客間に通しとけ。」といいながらオスッテの頭をはたき、奥へ這入ってしまった。主人はあまり口を聞かぬ人と見えた。オスッテは口惜しそうに私を客間へ案内した。かくして私はついにこの家を自分の住家と極める事にしたのである。